音声入力で書く、仕事のつながりを広げる初回メール
ある人のプロジェクト紹介を読み、詳しく聞いてみたくなった。ところがメールを開くと、肝心の質問よりも書き出しで悩んでしまう。仕事のつながりを広げるための初回メールに、自分の経歴をすべて書く必要はありません。「なぜその人に連絡したのか」と「何を知りたいのか」が伝わることが大切です。
音声入力なら、まず連絡の理由を話し、その後で短いメールに整えられます。Macで下書き用の文書を開き、きっかけになった記事やメモを横に並べましょう。メールの作成画面とは別の場所で考えると、宛先を入れる前に内容を整理できます。
1. 連絡のきっかけを一つに絞る
公開されている講演、記事、プロジェクト、実際に交わした会話など、具体的な接点から始めます。その中で、自分の仕事に関係する部分を選びましょう。「顧客向けの設定チェックリストの事例」と書けば、「すばらしいご経歴を拝見して」よりも連絡の理由が伝わります。
メールの目的も一つに絞ります。質問すること、誰かを紹介してもらうこと、協業を提案することは、それぞれ別の依頼です。一度に盛り込むと、相手は何に答えればよいのか迷います。
2. 四つの問いに声で答える
同僚に説明するつもりで、次の問いに答えてみましょう。
- きっかけ: 何を読み、見て、話したことが連絡につながったか。
- 背景: 自分は今、どんな仕事に取り組んでいるか。
- 質問: 特に知りたいことを一つ挙げるなら何か。
- 返答の形: メールで短く答えてもらえれば十分か、会話が必要か。
一つ答えるごとに間を置きます。職歴を最初から説明し始めたら、質問に立ち戻りましょう。必要なのは、相手が依頼を理解できるだけの背景です。
3. 話した内容を初回メールに整える
以下は架空の例です。
音声での下書き:「佐藤さんの記事で、導入チェックリストをサポート部門と検証した話を読みました。今、自分も設定ガイドを見直しているので参考になりました。どの顧客の質問をチェックリストに載せるか、どう決めたのか知りたいです。メールで少し教えてもらえれば、打ち合わせまでは必要ありません」
編集後:
件名:導入チェックリストの記事についてのご質問
佐藤様
突然のご連絡失礼いたします。顧客向けの設定ガイドを担当している田中と申します。
サポート部門と導入チェックリストを検証された記事を拝見しました。現在、設定ガイドを改訂しており、最初の手順に何を含めるべきかを考えるうえで参考になりました。
チェックリストに載せる顧客の質問は、どのように選ばれたのでしょうか。差し支えなければ、メールで簡単にお教えいただけますと幸いです。
参考になる事例を公開してくださり、ありがとうございます。 田中
連絡の理由、必要な自己紹介、質問を残した形です。「打ち合わせは不要」という下書きの説明は、メールで返答してもらいたいという具体的な依頼に変えています。
4. 丁寧さを保ちながら、要点を絞る
一度読み上げて、重複した感想や長い前置きを削ります。挨拶と結びは相手との関係に合わせましょう。初めての連絡でも温かい表現は使えますが、以前から親しいかのように書く必要はありません。
件名は本文を整えてから書くと、実際の用件に合いやすくなります。プロフィールや制作実績へのリンクは、背景を理解する助けになる場合に添えます。自己紹介には、仕事用プロフィールから今回の用件に関係する一文を選び、全文を貼り付けないようにしましょう。
5. 送信前に固有名詞と質問を確認する
相手の名前、プロジェクト名、専門用語に音声入力の誤変換がないか確認します。元の記事も読み直し、質問の答えがすでに載っていないかを確かめましょう。最後に、何を答えてほしいのかがひと目でわかるか見直します。
依頼を具体的にする考え方は、わかりやすく助けを求める文章の書き方でも紹介しています。
TypeFreeは、話した内容を編集可能なテキストに変え、文章をすばやく書くためのシンプルな方法です。連絡したい理由を声に出し、一つのきっかけと答えやすい質問が伝わるメールに整えてみましょう。