音声入力で、伝わる機能リクエストを書く
アプリで同じ面倒な操作を繰り返し、「ここが変われば助かるのに」と思うことはありませんか。同僚にならすぐ説明できても、機能リクエストとして書こうとすると手が止まるものです。「フィルターを増やしてほしい」だけでは、何をしたいのかが開発側に伝わりません。
そんなときは、状況を覚えているうちに音声入力で下書きしてみましょう。やりたかった作業を話し、相手が検討できる文章に整えます。Macで対象の画面と下書きを並べれば、項目名や操作手順も確認しながら書けます。
1. 機能名より先に、やりたい作業を伝える
役立つ機能リクエストには、具体的な利用場面があります。「表示条件を保存したい」と切り出すより、「毎週の計画会議の前に、複数のプロジェクトから自分が担当する未完了タスクを確認したい」と説明してみましょう。
誰が、いつ、何を達成したいのかがわかります。表示条件の保存は解決策の一つですが、開発側が別の方法を提案できる余地も残ります。「全員が困っている」と広げず、まず自分が経験したことを書きます。
既存の機能が想定どおりに動かない場合は、不具合報告のほうが適していることもあります。機能リクエストは、新しい機能や作業方法の改善を求めるものです。判断できなければ、試したことを示し、すでに対応する方法があるか尋ねましょう。
2. 五つの問いに分けて話す
一度で完成した文章を話そうとせず、問いごとに間を置いて答えます。
- 場面: アプリのどこで、何をしようとしているか。
- 困りごと: 現在の手順のどこが使いにくいか。
- 対処法: 今はどうやって補っているか。
- 影響: どのくらいの頻度で起こり、どの作業に影響するか。
- 望む結果: 何ができるようになれば助かるか。
観察した事実と推測は分けます。所要時間を測っていないなら、数字を作らず、繰り返している操作を説明しましょう。一つのリクエストに一つの主題を置くと、話し合いやすくなります。
3. 口述メモを具体的な要望に整える
以下は架空のタスク管理アプリについての例であり、TypeFreeの機能を説明するものではありません。
口述した下書き:
毎週の計画会議の前に、同じフィルターを設定している。三つのプロジェクトで、自分の担当、未完了。設定をメモに書いて、毎回入れ直している。自分専用でいいので、その表示を保存できると助かる。もう方法があるのかな。
整理したリクエスト:
件名:フィルターを設定し直さず、自分用のタスク一覧を開きたい
毎週の計画会議の前に、三つのプロジェクトから自分が担当する未完了タスクを確認しています。現在は別のメモを見ながら、担当者、状態、プロジェクトのフィルターを毎回設定しています。
条件を設定し直さずに、同じ条件の一覧を開けるようにしたいです。名前を付けて自分用の表示を保存する方法が考えられますが、今回の要望にはチームへの共有は含みません。
保存時点の結果のコピーではなく、開いた時点で条件に合うタスクが表示されると助かります。すでに実現する方法はありますか。なければ改善案として検討していただけますか。
この形なら、困りごと、現在の対処法、望む結果が伝わります。画面の設計や実装期限まで決めつける必要はありません。
4. 短いテンプレートを使い回す
[場面]で、[作業]をしたいです。現在は[手順・制約]があり、[対処法]で補っています。[実際の頻度]で発生し、[作業への具体的な影響]があります。[望む結果]ができると助かります。[案]が一つの方法ですが、別の方法でも構いません。すでに対応する機能はありますか。
括弧内は送信前に置き換えます。必要に応じて画面名や具体例を添え、件名には実現したいことを簡潔に書きましょう。
5. 送信前に意味を確認する
機能名、フィルターの値、「未完了」「自分専用」といった言葉を確認します。音声認識で一語変わるだけでも、要望の意味が変わることがあります。重複を削り、実際に見た状況と一致しているか確かめ、受け取る人の立場でもう一度読みましょう。
関連する内容として、わかりやすい不具合報告と受け入れ条件の書き方もご覧ください。
TypeFreeは、話した内容を編集可能なテキストに変え、文章をすばやく書くためのシンプルな方法です。次の機能リクエストは背景を声で下書きし、相手が理解しやすい提案に整えてみましょう。